A note from Fukushima

今回のメールでは、みなさんにまた一つ協力のお願いがあります。
福島県ではこの学期はじめに、独自に各学校の放射線量の測定を開始
しました。その結果は、福島県庁のウェブサイトで公開されています。
http://www.pref.fukushima.jp/j/schoolmonitamatome.pdf
 一行目の福島市の小学校から驚くべき数字が出ています。地上1mの
高さで4.9マイクロシーベルト/時、1cmの高さで6.3マイクロシーベル
ト/時。子どもは背が低く、土ぼこりとともに舞い上がる放射性物質を
吸い込みやすいとされていますし、また、小さな子など、いくら注意し
ても、地面に座り込んだり、土いじりをしたり、あげくにはその手を直
接口に突っ込んだりします。私の子どもがそうです。なぜなら、歯の生
え変わり期で、揺れる歯が気になって仕方がないからです。なので、子
どもに、「数値が高いので注意しましょう」などと言っても無意味なの
です。疎開させなければなりません。すでに、福島県の浜通りと中通り
は全体が子どものいる環境ではないと思います。
この独自調査は、ただ結果を公表しているだけで、この数字を越えた
らどうするという指針がありません。いまそれを福島県が文科省に対し
て求めているのですが、文科省は福島県に対して、なんと「20ミリシー
ベルト/年」が屋内退避の目安だと回答する方針だというのです!
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110409-OYT1T00912.htm?from=tw
 これは、もはや一般の原発労働者並みの被曝許容上限です。正気とは
思えません。端的に、子どもを「避難させないため」の指針です。
先の福島市の小学校の数字ですが、単純に5マイクロ/時として計算
すると、年換算ですでに44ミリシーベルトに達します。しかも、外部被
曝と内部被曝の合計ということを考えれば、100ミリシーベルト/年ぐ
らいの被曝量なのです! どうしてこれが児童に対して許容されるのか
理解できません。すでに退避指示水準をはるかに超えていると思います。
(他の小学校を見ても、いずれも異常な高さです。また隣接する宮城県
南部と茨城県北部もそれらに近い数字が出ています。)

そこでお願いです。
みなさまそれぞれの言葉で、以下の窓口に対して、しかるべき対処を
求める意見を寄せてください。言ってもどうにもならないかもしれませ
んが、全国から数が集まれば少しでも動くかもしれないと願わずにはい
られません。また、周囲の人たちにも呼びかけてください。そしてさら
なる行動をするために、いいアイディアがあったら教えてください。自
ら動いてください。ぜひよろしくお願いします。

●福島県:知事直轄県民広聴室:電話:024-521-7013/FAX:024-521-7934
koucho@pref.fukushima.jp

●福島県教育委員会:電話:024-521-7759
k.kouhou@pref.fukushima.jp

さらに、以下なども。

●内閣府原子力委員会 国民の皆様からのご意見募集
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/tyoki_oubo.htm

●原子力安全委員会 ご意見
http://www.nsc.go.jp/toi/toi.htm

●文科省 子どもの学び支援ポータルサイト お問合せ
http://manabishien.mext.go.jp/contact_us/

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